数年ぶりにパン教室を再開して、
生徒さんと一緒に、時間をかけて焼いています。
「パンは、買う方が早い」と、言われたこともあります・・・
でも、教室をやっているとわかるんです。
みんな”手間暇をかけて作ること自体が楽しい”ってこと。
非効率なようなことが、暮らしを面白くしてくれる。
これが効率化されてばかりだと、
じつは、失われていくことなのかもしれません。
つくるという行為が、暮らしに感動を与えてくれる
パン教室を通じて、伝えていくことは、
自宅でもおいしく焼けるようにすることです。
ごく、当たり前のことですね(笑)
その為に、わざわざ足を運んでくださるわけですが、
みんな自宅に戻ると、ほぼ再現して焼いてくれます。
そうすると・・・「自分にもできる!」
このできる!という感動が暮らしの中で生まれます。
それは、ただ買うだけでは味わえない感動で、
つくるたびに、何度でも感じることができるんですね^^
次は何のパンを習おうか?と、考えてみたり。
パン作りの本を読んで、チャレンジするかもしれません。
こうやって、お金をかけず手をかけることで
自分の好きなことが、より磨かれていくようになっていきます。
そして、それをまた教室でみんなでシェアする。
このサイクルが手作りの醍醐味だと思っています。
楽しみの本質は、面倒くさいことの中にある
パンを焼くのって、3時間ほどかかりますよね。
まったく効率的ではありません(笑)
でも、好きな人は・・・この面倒なことこそが
面白いし、楽しいと、みんな口をそろえて言うんです。
「先生、面倒なパン教えて下さい」って。
効率的ではないけれど、楽しみの本質はここにある。
それを忘れないようにしていきたいなと、
教室をはじめながら、思いなおしています。
わざわざ出かけて、教室まで来てくださる。
そうやって、人に出会う行為そのものも、
新しい発見や刺激を生み出してくれますから^^
効率を求めると、好きなことが見つからなくなる
すべてを効率化してしまうと、
毎日が、つまらなくなってしまうものです。
こういうことを、理解できるようになったので、
あえて少し不便さを、維持するようになりました。
部屋がせまいから、工夫して暮らすとか。
賃貸でも、自分たちでDIYをしてみるとか。
そうすると、日々の充実度が高くなっていくので、
人生の満足度が、かなり上がっていくようになるんです。
ひとは、新しいことができると、喜びを感じるもの。
これが効率化されすぎると、わからなくなります。
深い感動と、つくる面白さ。
これからの教室でも大切にしながら、
自分の人生でも、忘れないようにしていこうと思います。
ではでは。